2016年8月17－22日 バイヨン寺院【カンボジア・アンコール遺跡群】

ここ数年は我々の評価に適した12月に行くことが多かったのですが、久しぶりに雨季のアンコール遺跡に行ってきました。2007年から実施している浮彫の保存科学調査ですが、いま試験施工をやっています。雨季における状態を見れればと思ったのですが、雨に遭遇せず・・・降雨時の状態を確認できず仕舞いとなりました。
ただ、観光客や自然環境の影響に関するデータ収集やいくつかのサンプリングも実施でき、主たる目的は遂行できました。
現地では東京農工大の片山先生や香港大学Gu先生らと一緒となり、微生物に関していろいろとご教示いただけました。いただいたコメントを次の調査に活かしたいと思います。

次の調査は12月19日から10日間くらい予定しています。


内回廊から中央塔を望む

雨はさらっと、ほんとうにさらっとだけ降り、おかげで湿度が増しました。

現場では整備が進んでいます。

ちょうど列柱の上部を積みなおしており、観光客が足を止めてみていました。