2013年11月3日 旧岩崎家末廣別邸ｼﾝﾎﾟｼﾞｳﾑ

今日は富里市で開催された「旧岩崎家末廣別邸」国登録有形文化財記念シンポジウムにパネラーとして参加してきました。多くの市民の方が来られ非常に楽しいｼﾝﾎﾟｼﾞｳﾑでした。
別邸建築の価値やそれをどのように守るのか。
各専門の方々の話を聞きながらパネルディスカッションが行われました。

ｼﾝﾎﾟｼﾞｳﾑが終わって考えたのは、別邸の価値は外部の専門家が判断することだけではなく、
富里の地域の方がこれから作っていかなければならないということ。
地域の方一人一人にどうやって価値を醸成していくのか、
これは物理的に別邸を残すことよりもっと重要で難しい課題だと思います。

以前の震災に関するシンポジウムでも書きましたが、
国が考える価値と地域の方が考える価値はかならずしも一致している必要はなく、
地域の方々の思いも世代や地域の発展の中で変わっていくかもしれません。
そのような流動的な思いのなかに、どうのように一人一人が地域にある遺産に対して
敬意を払い、生活の中に融けさせながら、大事なものを皆で共有している感覚を
持たせるのか。
市の文化財担当者の方の手腕にかかっています。

これからも富里市を応援していきたいと思います。

コメント 1

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by Calis (2018-04-14 09:38)